私は20代で転職を何回もしているんで「私って転職回数が多くてダメ人間だな(ため息)」とネガティブに思っていました。
でも今振り返って思うとさ、転職が多いこと自体はなんの自慢にもなりませんけど、別に回数が多いことで自分を責めるのも違うなって思ったわけ。
なぜなら私が今「転職をしてきてよかった」って思うからです。(正直、自分を正当化したり、自分に言い聞かせているだけかもしれませんが)
今回は、なぜ私がそう思えるようになったのか、経験談をもとにお話ししたいと思います。
転職を勧めたいのではなく、あくまで転職を回数を悔やんでいる人に対して「そんなことないのでは」って話。
私は転職回数が多いことが恥ずかしいことだと思ってた
私は20代のうちに3回転職しました。今考えるとたった3回とも思えますが、当時は多いと思っていたんです。新卒で入った会社は4,5ヶ月目で辞めましたし。
友達と話してても「また転職!?しすぎじゃない!?」と言われたし(その友達は転職回数0)転職の面接でも「転職多いね〜」と転職回数が増えるごとに言われていたからです。
さすがにここまで言われるってことは20代で転職3回って多いのかもな・・と思うようになっていったんです。
だから、私は社会不適合者なのか・・と恥ずかしく思っていたと思います。
今考えると、別に社会不適合者であっても全然いいと思いますが、当時はね、そう捉えていたのよ。
いま振り返って思う。転職を繰り返すことは悪いことじゃない
いま私は30代で、20代の転職体験を振り返って「転職してよかったな」と思うんですよね。
(結果論にも聞こえますよね、私もそう思います。でも聞いてやってください)
転職したことによってだんだんと自分の本当にやりたい仕事が見えてきた
転職を経験したからこそ「本当にやりたり仕事」のイメージが具体化していったんです。
入社1社目はただただ営業としてのスキルを身に付けたくて働き、2社目では不動産の知識を身に付けたいと思いつつも営業に対する疑問が生じるようになる。
3社目で出会った同僚にネットの仕事の魅力を教わり、そして4社目で働き方についてや健康ととるか仕事をとるかの選択について考えさせられるようになりました。
いままで経験してきた職種と職場、そして同僚の存在があったからこそ、自分のやりたい仕事について具体的なイメージが固まっていったんです。
とくに3社目と4社目での経験はかなりでかかったです。
結局のところ会社は入社してみないと分からない
転職してよかったなと思う理由はこれ以外にもあります。
それは結局のところ会社は入社してみないとわからない部分があるんです。(だから、思ってたのと違うってなって辞めてを繰り返してもしょうがないのでは?って言いたい)
もちろん入社した会社が自分に合っていれば問題ないのですが、そうでない場合もたくさんあって。
募集要項や面接で実際にその職場で働いている人(面接官)と話し、なんとなく雰囲気はつかめても、それはあくまで自分が働く前に感じることであって、実際に働くといろんなことが見えてくるじゃないですか。
入社前のイメージと全然違う、募集要項と内容が違う、とかさ。女だらけで派閥が酷い職場だったりさ。
だから「入社してみないと分からないから、転職を繰り返してしまうのはしょうがない」というか、仕方ないことだと私は思うのです。
本当に好きな仕事を見つけるのって難しい
自分の好きな仕事に出会うのって難しくないです?(私だけ?)
これって突き詰めると日本の教育に問題があるのではとも思う。
(日本のせいにするなって言われそうですが、自分の好きなことを学ぶのではなく教師から言われたことだけを学ぶ学校システムってのもどうかと思いませんか?すみません愚痴です)
もちろん自分にも責任はあります。いわゆる自分探しとか、自分の好きなことを自分で突き止めることもしてこなかったし。
でも、私の場合は4社経験してはじめて「ああ、私が仕事したいのはアレだわ」って思うようになったんです。
4社経験して、やっとです。(メンタルと体調ぶっ壊れて強制終了したおかげで、やりたい仕事を再認識したような気もします)
高校、専門学校、大学、大学院などなど、学生を卒業して、1番最初に入った会社が本当に自分のしたかった仕事ができる場所ならそれが最高だと思います。
でもそれって稀だと思っていて、まだ自分の好きな仕事がわからないし知らないしなんとなく入社してなんとなき働くパターンもあれば、「私はこれが好きなんだ!間違いない!」と無理くり決めつけているパターンもあると思うんですよね。
憧れていた職業に就いたけど全然楽しくなかった、理想と現実は違ったって場合もあるだろうし。
社会人経験を経てあらたに好きな仕事が芽生えることだってありますしね。
好きな仕事を見つけられるのってそんな簡単じゃないから、だから転職をたくさんして見つけることも手段の1つだなと思ったわけですよ。
私は営業職としてのキャリアが長く自分自身合っていると思っていたのですが実際働き続けていると「そうでもないな」って思っちゃいましたしね・・。思い込んでいましたけれども。
ちなみに、営業で思い出したんですが、転職をしたおかげで、新規開拓よりもルート営業の方が自分に合っていることに気づきました。
最後に
転職回数が多いことは全然悪いことではないし、そんな風潮はこの先廃れていくとは思います。
個人的には、転職何回してきた?と聞かれたら、今ならさらっと普通に答えられますし。
転職の背景は、人の数だけドラマがあるとも思いますし。
やりたくない仕事や「なんか違うな」って仕事を一生続けるくらいなら、本当に自分の仕事を見つける、あるいは「この仕事がんばろう!」って思えるまで探し続けることのほうが私は大事だと思いますけどね。